風の気のままに記

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help リーダーに追加 RSS 奇祭・大瀬祭

<<   作成日時 : 2008/04/04 19:30   >>

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 桜散り初める4月4日、この静かな大瀬の内海に、奥駿河湾の海の男たちが集結する。

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 午前8時。まだ人気もなく船影もない静かな春の海だった。

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 花に舞う大瀬の山をバックに、或いは霊峰富士をバックに、勇壮な海の男たちの祭が繰り広げられる。

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 午前8時30分頃、大瀬の沖合いに船影が見え始める。

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 西浦一帯の部落を出航した踊り船が続々と来襲する。

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 各部落競い合うかのように、思い思いに飾り付けられた船が、女装した男たちを乗せてやってきた。

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 3月3日は女の子のお節句。5月5日は男の子のお節句。だから4月4日はオカマのお節句と言う訳ではあるまいが、何故かこの日、奇妙なお祭が・・・

 毎年この日、各地区から女装した青年達を乗せた踊り船がこの海に集結しする。

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 女装した男たちは、船上で笛を吹き、鐘や太鼓を打ち鳴らし、「チャンチャラオカシチャラオカシ・・・」と囃しながら、勇み踊りと呼ばれる踊りを踊り、はしゃぎ回る。

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 船上で一通りお披露目が済むと、男たちは船を降り、大瀬神社にお参りする。

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 大瀬岬にある大瀬神社は、駿河湾の漁民の信仰を一身に集める神社。
 船を降りた男たちは、供え物を奉納し、大漁と航海の安全を祈願する。
 それが終わると、踊り船は大瀬に別れを告げ出航する。この後、踊り船は各部落を経由して、内浦漁港祭に参加するため三津の海に向かうのである。

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 私は車で先回りし、久連(クヅラ)の部落の船着場に寄ってみた。

 ほどなく船影が見えた。船首に達磨を飾った踊り船は、久連の隣の部落・木負(キショウ)の踊り船だ。

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 地元の人は竹竿の先に祝儀を付けて、踊り船の男たちに渡す。

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 続いて、地元・久連の踊り船が入ってきた。

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 船着場で待ち受けていた地元の人たちは、地元の踊り船が入ってくると手を振って迎える。

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 タイタニックのローズよろしく船首で踊るこの若衆、いつも目立っている。なんとなくお祭男としてのオーラを感じる。きっと久連の部落のスターなのだろう。(^m^ )

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 地元民に別れを告げると、踊り船は再び出航し、三津浜に向かう。
 この祭を皮切りに、沼津の海のシーズンの幕開けとなるる。

 しかしながら、この一帯でも年々漁業に携わる人たちの減少が続き、元々は漁民の祭であったこの大瀬祭も、今は“風の気のままに記”の絶滅危惧種に指定された。実のところ、漁業に携わらない地元の熱心な“保存会”の人たちによって支えられているのだ。
 こう言う地方独特の文化は後世にまで残したいものである。
 人々が単に通過するだけの駅に二千億円もの大金を注ぎ込もうとするこの街が、こう言った貴重な無形の文化財保護にそれほど熱心でないことは誠に残念である。むしろハコよりも文化の方が大切なのだが・・・。

 何年か前の大瀬祭のウエブリアルバムはここをクリック。

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※BGMはKasedaMusicLaboさんからお借りした。♪“Prologue” です。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
大瀬祭とは、将に天下の奇祭ですね!
雄大な富士山をバックに赤い長襦袢姿で顔には白粉をぬり頬紅までつけて
それぞれ手に手に日の丸の扇子を振りかざした姿は、勇壮と云うよりも
何ともユーモラスで楽しいお祭りですね!
最高なお祭りです(^^)v 大瀬祭の存続を心から祈ってやみません〜〜〜
しかし、どうして女装なんでしょうね?
hana
2008/04/04 21:29
どうして女装なんでしょうね。
今度保存会の人に会ったら聞いてみます。

2008/04/04 23:28
風さんのおっしゃる通り、4月4日オカマのお節句を
狙ったんじゃないですかね〜〜
それにしても派手な姿、海の神様も笑っていらっしゃるのでは・・
見た事ある??と思ったら、劇団四季の舞台に出てくる
座敷わらし達の雰囲気にそっくりなんですよ!
夜光虫
2008/04/05 00:03
へえ〜、劇団四季にそんなのがありましたか。見てみたいですね。
座敷わらしか・・・?「どうして女装か?」はその辺にヒントがあったりして。ヽ( ´ー)ノ

2008/04/05 08:37
風さん、
私は何だか 感動しましたよ。
奇祭といっても嫌味が無いですね。
こういう文化を大事にして欲しいと私も思います。
ウルフのスナフ
2008/04/05 18:37
そのためには、ハコモノを作ることより精神の豊かさを育む行政が大事だと、政治家や官僚たちが気付かなければならないのですが、残念ながら相変わらずハコモノ政治とハコモノ行政です。

2008/04/05 21:49

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