「芝あやめ」と改名したし「庭石菖」

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 目覚めると外は雨。
 世の中は殺伐として、人生残り僅かと言うにモチベーションは上がらない。

 「自民党ぶっ壊す!」と勇猛果敢に叫んだ男がぶっ壊したのは自民党ではなく、古き良き日本型社会であった。古き良き日本型社会は、終身雇用・年功序列型社会で、「企業は人を雇った以上、一生面倒見なければならない。」と言う社会的な責任を不文律として担っていた。また、逆にその集団の中では、能力はどうあれ、年長者を敬い、自分もいずれはそう言う立場になれると信じることができ、その社会に一生を託すことさえできた。よって、そう言ういかにも人間的なシガラミによって社会の秩序は保たれていた。
 ところが、規制緩和・自由化と言う錦の御旗を曲解した強欲な経営者達は、派遣、アルバイト、パート、季節労働者と言った非正規雇用の形態により、労働者達の血と汗を吸い上げ、格差をより鮮明にすることに腐心し続け、所謂“勝ち組”と“負け組み”と言う対立する構図を築き上げた。一度“負け組み”に属せば、“勝ち組”に這い上がれる見込みの殆ど無い硬直化した社会は、そう言った人たちの夢と希望を引き裂き、疎外感と絶望感と社会への恨みを植えつけるだけであった。
 そう言う状況に立たされ、ある者は自殺し、ある者は通り魔へと追い立てられる。そこまで行かなくとも、見回せば周囲は疑心暗鬼の顔ばかり。かつて、同僚は仲間であったが、今は「誰も信じられない。人のことより自分のことで精一杯。」と言った顔ばかり。あわよくば同僚であろうが、人の足を精一杯引っ張ってやりたいと言った顔ばかり。
 若者が、夢も希望も持てない状況が痛いほどに分かる。

 人間が人間らしく暮らせる人間社会は、消耗のみを生み出す競争ではなく、富も仕事も喜びも希望も分け合えることによってのみ実現できるとそろそろ気付いてもいいのではないか。
 真の社会主義革命は、プロレタリアートがブルジョアジーを駆逐することではない。もてる者がすすんで持たざるものにシェアリングする意識を持つことによってのみ実現できる。そこまでの人間的な進化はまだまだ先のことなのだろうか。

 外の梅雨空と同様、我が心も晴れない。
 こんな時は花のことでも考えよう。願わくは花の下にて・・・

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 いつの頃からか、ホッタラカシのプランターにネジバナの花が咲くようになった。風が運んできてくれたものか、或いは小鳥のプレゼントか分からぬが、一風かわったこの花の形状は心を和ませてくれる。
 先だっての日曜日であるが、眺めていたら、ふと友人の言葉を思い出した。「ネジバナなら山中城に沢山あるよ。一面ネジバナばかり咲き乱れているところがあるよ。」
 急にその様を見てみたくなった。
 早速箱根へ・・・

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 箱根・山中城址の駐車場ではヤマボウシが迎えてくれた。この花の形状も実にお洒落だ。昔、カルピスのコマーシャルで、少女が鍔広の白い帽子を被り長いストローでカルピスを飲んでいるシーンのアニメがあったが、そんなお洒落な爽やかさを感じさせてくれる花である。

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 ヤマボウシの木の脇を通り抜けると駐車場の裏側には石畳の旧箱根街道が復元されているが、杉の枯葉に覆われ苔むした石畳の街道と言う趣は味わえなかった。

 はて?山中城址のどこを探してもネジバナは見つからない。(キャツめ、どこの山中城のことを言ったのだ(?_?)?)
 まあ、あれから数年経っているから状況が変わったのかもしれない。
 ネジバナは見つからなかったが、シバアヤメは沢山あった。

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 正式にはニワゼキショウと言うそうだが、この名前は好きではない。シバアヤメがいい。
 この花は母が好きだった花で、子供の頃シバアヤメと教わったから・・・

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 そう言えば何年か前に、自分のホームページに「足元の春」と言うページを作ったことがあったが、その際にも同様な記述をした。
 シバアヤメの写真の横に、 「ニワゼキショウ・・・子供の頃、母から“シバアヤメ”と教わった。以来ずっと(半世紀近く)この花の名前は“シバアヤメ”だと思い込んでいた。しかし、どこを検索しても“シバアヤメ”と言う植物は出てこない。昨年母を亡くし、今年の春この花を見かけて思い出した。聞くは一時の恥で、思い切って友人に聞いてみた。実に何十年ぶりかで本当の名前を知った。ああ~半世紀もの間ずっと母に騙されていた。ハハハ・・・。」と。
 それを読んでくれたネット友達が、「ニワゼキショウはアヤメ科の植物。地方によってはシバアヤメと呼んでいる地方もあるようですよ。お母様は騙したのではありません。」と慰めてくれたこともあった。だが実のところ、シバアヤメとは母が名付け親で、ニワゼキショウと呼ばずにシバアヤメと名づけた母の感性を見直していた時期でもあったので、そのネット友達の慰めは嬉しくもあり、また、母が名付け親でなかったことを知り、少々がっかりでもあったことを覚えている。
 その後も依然として、本当にシバアヤメと呼んでいる地方があるかどうかは分からず仕舞い。
 その後暫くして、ふとネットで検索してみると、「シバアヤメ・・・」と言う記述が出てきた。「オオッ!あった。」と喜び勇んでクリックしてみると、なんと自分の書いたものだったと、思わず吹き出したこともあった。
 今回またシバアヤメで検索してみると、“シバアヤメ”と言う言葉はかなり使われていたが、果たしてどの地方でそう呼ばれているのかを解説しているものはなかった。
 ニワゼキショウは明治以降に北アメリカから入ってきた帰化植物だそうだから、日本においてはそう古い歴史を持っている訳ではない。どの地方でシバアヤメと呼ばれだしたか分かりそうなものだが、依然として謎だ。

   「芝あやめ」と改名したし「庭石菖」

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 まだ六月の初めだと言うのに、池には早くも睡蓮が咲いていた。
 一瞬「おお!睡蓮が!!}と心躍ったが、温暖化の影響かと思うと素直に喜べない。

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この記事へのコメント

  • sakura

    風さんお久しぶりね(^.^)
    久しぶりに風さんの撮られたお花をみたような気がします(^.^)
    人間が人間らしく生きられる桃源郷があればいいのに・・・とsakuraはこの頃思っているんだけれど・・・。
    箱根に行かれたんね。この間テレビで「金時娘」にお会いしました!(^^)!
    可愛いいお方でしたね。この方にお会いしたいがために山に登られる方が多くて山はいつも賑やかなんだそうで・・・納得できるお顔でした(^_-)-☆
    2008年06月12日 13:47
  • 金時山?・・・ああ、あの山は混んでますね。
    私はまだ金時娘に会ったことないんですよ。前に行った時も凄い人混みで面会は叶いませんでした。(笑
    2008年06月12日 23:33
  • ゆんぴょん

    「ねじ花」はこれから我が家の庭で堪能できます。
    コンデジでこれだけ撮れるのは、やはり ”腕”ですね!!
    「睡蓮」も美しい!!
    「蓮の花」で勝負しますか!?
    2008年06月13日 01:13
  • モノグサな性格と、箸より重いものを持ち歩かない習慣が災いして、クオリティの高い写真は撮れません。三脚も一眼も私には重すぎて・・・。(笑
    私は勘で写真を撮るので、いろいろ準備すると感性が薄れちゃうような気がしちゃうんです。で、これでいいと自己満足してます。(爆

    そう言えば、そろそろ蓮の季節ですね。早起きして行ってこようかな?
    2008年06月13日 07:51
  • sakura

    金時山の金時娘さまは、お下げ髪をしていて、とても可愛いいお顔をしてましたよ(^o^)お名前は小宮山妙子さん、おん年ン?才と5ヶ月だそうです。
    毎朝、その茶店まで山に登られる方々のために一番に登られるのだそうです。健脚ですね(^o^)丿地元にお住まいの風さんよりお先にお会いしてしまいました。テレビさま々ですね(^_-)-☆
    2008年06月16日 16:19
  • 金時娘は小宮山さんって言うんですか?
    御殿場に多い苗字だなあ~。金時山は神奈川県だけど、金時娘さんは御殿場の出かな?
    もうかなりのご高齢になるんじゃないかな~???
    2008年06月16日 22:58
  • みの

    ねがわくは 花のもとにて 春死なむ
    そのきさらぎの 望月の頃   西行

    σ(・・=*)アッシも~~
    春生まれだし 儚くなる時も お花いっぱいの春が良いにゃ~~
    2008年06月21日 21:09
  • 春じゃないけど、箱根の紫陽花電車は乗ったことありますか?
    今年はもういっぱいらしいけど・・・(*´▽`*)
    2008年06月22日 00:01
  • みの

    紫陽花電車はいっぱいでも 普通の時間に乗っても撮れなくはないと思うんで 今年は行ってみようかにゃ~~
    灯台下暗し ~(=^‥^A アセアセ・・・
    2008年06月22日 12:36
  • おおっ!うっかり遅くなってしまいました。(^。^;)
    紫陽花は間に合ったかな?もうそろそろお終いでしょう。
    また来年と言う事になってしまったかにゃ?ε- (ー ^ )
    2008年06月30日 07:55
  • アリーヌ

    美しい花々ですね。
    特にヤマボウシの写りが最高です。
    願わくば花の・・・西行の歌、いいですね。
    2008年07月09日 17:30
  • やあ~、お久しぶり。
    ヤマボウシいいでしょう。お洒落な花ですね。
    山奥で出会うとハッとします。(笑
    2008年07月10日 11:41
  • Yuumi

    こんにちは♪
    「風の吹くまま♪気の向くまま♪」のYuumiです。^ー^

    「ネジバナ」、大好きなお花です♪
    私の所では「ねじり草」って呼んでます^ー^

    どの写真も素敵ですね♪とっても癒されました。
    改めて自然や植物の良さが実感出来ました♪
    2008年08月06日 12:43
  • ありがとうございます。
    ネジバナ、ユニークで可愛いですね。
    また是非お越しください。
    2008年08月06日 14:49
  • Yuumi

    ウェブアルバムの朝顔、何回見ても良いですね♪(・v・*)

    何処にコメントしようか迷って、ココにしました♪笑”
    政治や社会問題では離れ過ぎてるしo(・v・笑)

    2008年08月08日 07:38
  • ああ~ヘヴンのことですね。あれは本当に美しい朝顔ですね。
    心が清められる感じ。(^-^ )
    2008年08月08日 13:54
  • ウルフのスナフ

    風さんの所で
    しばあやめがいっぱいいっぱい見られて感動です。。。。。。。。

    好きな花として我が家で代々受け継がれた精神ですから(爆笑)

    本当に沢山咲いていて・・・いかにも「らしい」風景に見とれていました。
    ここに来ればオールシーズン見れると分ったら『フン♪フ♪フン♪フン♪』となりましたね。
    私のブログで紹介もさせてもらい、感謝です。
    ねじり花な~んて言ってたのは、ねじばななんだと分り勉強になりました。

    どの花も本当に綺麗に咲いていますね!癒されっぱなしです。
    風さん、ありがとう!!
    2008年08月23日 07:50
  • ニワゼキショウ・・・アメリカ原産とは言えアヤメ科の植物ですから、日本人はみんなこの花好きなんですね。
    アメリカ原産って信じられないようなことですよね。物凄く日本的な花だもん。
    2008年08月24日 09:49
  • ウルフのスナフ

    本当にそうですよね!アメリカ産だなんて・・・
    物凄く日本的な花。
    ねじれ草なんて勝手に呼んでいた花は『ネジバナ』で・・・「A・中尾 のネジネジ」とはえらい違いですよね!(爆)


    2008年08月24日 09:59
  • きょんきょん

    おはようございます~♪
    自然の姿は良いですね。。。
    心が癒されました。ありがとうございます~♪
    ネジバナ、わが家でも毎年咲きます(^ ^)v
    またね~♪
    2011年06月01日 08:25
  • ネジバナ、可愛いですね。
    やはり春はいいですね。
    また、お越しください。(^-^ )
    2011年06月01日 11:36