「ねじれ」とは何ぞや!?

 「ねじれ、ねじれ」と、馬鹿の一つ覚えのような報道が実にウザい。
 衆院と参院における勢力の逆転現象を言うらしいが、そんなの、二院制なら当たり前のことで、ねじれでもなんでもない。むしろ、衆参両院で勢力の逆転があるからこそ二院制の意味があると言うものだ。
 両院で与党が多数を占め、衆院で可決したことを「ホイホイ」と参院でも追認していては二院制の意味は全くない。
 そもそも、二院制とは、片方が誤った決議をしたとき、もう片方でそれを見直すことを促すためにある。或いは、国民が片方の選挙に於いて誤った選択をしてしまったとき、その院の暴走を食い止めるためにあるのだ。故に都合によっては、大袈裟だが、「良識の府」とも言われることもあるのである。
 これを「ねじれ」とか「決められない国会」とか称し、あたかも罪悪のように印象付ける報道は、来たるべき参院選に於いて与党に投票するよう有権者の意識を誘導するためのものに他ならないのだが、マスメディアの誘導に乗せられやすい日本人の国民性、実に心配だ。
 もし参院で勢力の逆転がなかったら、この国は自滅に向かって突き進むことは火を見るより明らか。それを何とか踏みとどまらせているのが今の参院であろう。
 元々、民主主義とは手間も隙も金もかかるものだ。それを「決められない国会」と決め付けるは独裁を待ち望んでいることに等しい。
 今、将に熱い夏を迎えようとしている。参院選の結果次第で、第二次世界大戦前夜のような状況を生み出すことにもなるだろう。手間も暇も金もかけて民主主義を守るか?それとも手っ取り早く物事を決められる軍国主義者の独裁を望むか?有権者の賢明な選択を期待したいところだが、そのことを考えただけで実にむなしくなる。

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